MIHO MUSEUM サングスコーカーペット

2019/6/19

先日、福井での展示会の帰り道に、前々から念願だったミホミュージアムにやっと行ってきました。そこにある「サングスコーカーペット」が観たかったのです。

仕事柄、近くは良く通るのです。でも高速道路上なので通過です。いつか寄ろう、いつか寄ろう。と思い早十数年。人間思い立ったら即行動しないといけません。気が付けば時間だけが過ぎていってしまいますね。

ともあれ、やっと行ってきました。

この美術館にあるペルシャ絨毯「サングスコーカーペット」は16~17世紀頃のケルマンで織られたかなり大きなペルシャ絨毯です。ほぼ使用感は無く、新品に近い状態のまま400年以上の時を経た奇跡のペルシャ絨毯で、平成6年にミホミュージアムが購入した際にニューヨークタイムズ紙で「マジックカーペット」という題で掲載されたそうです。元はメトロポリタン美術館で長年展示されていたとの事で、購入価格は400万ドル程だったとか。この絨毯の購入時まだ建設中だったミホミュージアムは、この絨毯のために設計変更をして天井高をこの部分だけ高くしています。世界一の美術館を作るために建設され、建設と同時に美術品を集めたというミホミュージアムならではのお話ですね。

実際に見てみると、やや暗い室内にそびえるように掛かっていました。まさに圧巻な空間です。絨毯のデザインは「メダリオン動物文」動物闘争文や六芒星状に絡む龍、有翼人、狩猟文など、様々な文様がたっぷりと織り込まれた逸品でした。使われていないというだけあって、絨毯の状態も大変良く、このような古い時代の物で、ここまで芸術性の高いものは他にないのではないでしょうか。

他にも耀変天目や、隼頭神像、ガンダーラ仏立像など、見事な美術品がたくさんありますのでまたゆっくり来たいなと思いました。しかし、このような美術館が1100円で見られるとはお得です。

スタッフK

 

mihomuseum

駐車場についてからしばらく歩くのですが、道中、少し長いトンネルがあるので、なんとなくワクワク感が高まります。

トンネルを抜けるとエントランスが見えてきます。

設計は、I.M.ペイ氏によるもので、自然の中に埋もれるように溶け込んでいます。

いよいよ中に入ります。

観たかったのはこちらのサングスコーカーペットです。

サングスコカーペット